学校保健委員会に寄せて

明和中学校の生徒さん、

保護者の皆さま、先生方へ

学校内科医 青山浩一

暑さが厳しくなるころですが、

皆様お元気でしょうか?

 

学校保健委員会に寄せて、

コロナウイルスとマスク・ワクチンについて

私の意見をお伝えいたします。

 

昨年まで流行していたアルファ株から

デルタ株までのコロナウイルスは、

私たち人間の血管壁にあるACE受容体という所に感染して増殖し、

主に血栓を作って血流を低下させて

二次的に肺炎を発症していました。

 

大人にはACE受容体が多いのですが、

子供にはACE受容体が少ないため

子供のコロナウイルスの発症はほとんどありませんでした。

 

これに対して

オミクロン株は口腔や鼻腔の粘膜に結合して増殖しています。

大人も子供も変わりなく粘膜にウイルスが結合して増殖するため

全ての年齢層でコロナウイルスの感染者が出ています。

 

インフルエンザの時は、気管支に炎症を起こし多くの方が激しく咳込みますが、

オミクロン株では気管支の炎症はほとんどなく咳き込むことはありません。

咳き込むときには たくさんの飛沫が飛び出ます。

マスクは咳き込みによる飛沫の拡散を防ぐ効果はありますが、

咳き込みがほとんどないコロナ感染症ではマスクの効果は期待できません。

 

マスクの網目の大きさよりもコロナウイルスはとっても小さいため

呼吸するたび空気の中に紛れ込んで口や鼻腔の粘膜に付着するからです。

 

また、マスクを着用していると数時間でマスクの中や表面にカビや細菌が

増えてしまいますので、とても不潔になってしまいます。

また、呼吸によって二酸化炭素を吐き出しても、マスク着用によって

吐き出した二酸化炭素を再び吸い込みますので、体に酸素不足を起こしてしまいます。

 

運動時にマスク着用をすると、体の中で熱くなった息を再び吸い込むため

体温が上昇してしまいます。

このため熱中症の危険性も高くなります。

 

咳き込みがない時や運動中には

マスクを外して新鮮な空気を胸いっぱい吸い込んで呼吸をしましょう。

 

 

また、マスクをしていると

その人の表情から その人の感情を推測する力が

弱くなってしまいます。

私たちが生活して行く上での

コミュニケーションの大きな障害になっています。

 

また、マスクをつけた方が可愛く見えるとか、

かっこよく見えるという事もよく耳にします。

表情が豊かであることが人と人の心を結びつけることつながると思います。

マスクで隠すことなく、

ありのままの自分を知ってもらうことがとても大切だと思います。

 

私は、昨年からこれまで

コロナウイルスに感染した方を約350人診察してきました。

亡くなった方はいません。

重症化した方もいません。

38度から39度の発熱が2日ほど続き、喉が痛いという方がほとんどです。

 

若者は特に軽症です。

コロナウイルスよりも私たちの免疫力のほうが遥かに強いと思います。

 

コロナワクチンは武漢型のコロナウイルスをもとにして創られましたが、

コロナウイルスは既に何万回もの変異を繰り返したため、

今流行しているオミクロン株には武漢型のワクチンは効かなくなっています。

国民の80%がワクチンを接種しているのに、感染者数は増えています。

ワクチンが効いていない証拠と言えるでしょう。

 

私はこれまで約5000回のワクチン接種を行ってきました。

ワクチン接種の副作用で体調を崩す方は多く、

脳出血を起こした方、血栓形成を起こした方、体力の低下を起こした方などこれまでの他のどの種類のワクチンよりも副反応が強いです。

 

コロナウイルス感染症で亡くなる方は、高齢者や基礎疾患を持った方が

ほとんどです。これは、インフルエンザの時も同じです。

一方で、

コロナワクチン接種後に亡くなった方が多くなっています。

私自身も私の家族もコロナワクチンは接種していません。

おすすめ出来るワクチンではないと思っています。

 

お茶に含まれるカテキン、

干し柿に含まれるタンニン、

そして腸内細菌がコロナウイルスに有効だと言われています。

生活の知恵でコロナに勝てると思います。